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散漫ライフ

断酒・飲まない生活

断酒1111日に思うこと

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思えば遠くに来たものだ。
本当にそう思います。

断酒の数字を毎日記録してみようと思ったのもツイッターやブログで日々の断酒日数を記録している人が多いことを知ったからでした。

特に印象深かったのが1000日分のカウントを虹色に記録しているこちらのブログでした。
http://mitsunakoudai.blog.fc2.com/blog-entry-199.html

自分に欠けているのはコレかもとその時に感じました。
そしてコレなら自分にもできるかもと思ったのです。

ただひたすらに毎日毎朝断酒日数を記録すること。

あの時なぜ自分にもできると思ったのかは、今となっては分かりません。
断酒を始める前の辛かった日々を思い出してみると、たぶん、藁にもすがる思いだったのだと思います。
「真似してやってみよう」とワラにすがったのです。

あの時はブログのカレンダーが虹色に輝いて見えました。
あの時の記憶をたよりにグーグル検索したブログがさきほどのリンクですが、こんなのだったかな?と、今見てみると、ずいぶんとくすんだ色だったんだなと思います。

自分の記憶に残っているカレンダーは光り輝いていて、これこそ「目指すべきもの」に感じたのでした。

断酒1111日から見える風景

断酒1111日は断酒をスタートしてから3年を過ぎて4年目を迎えたところです。
年齢のせいもあるかもしれませんが、3年前の記憶はだいぶ薄れています。

ただ苦しかった記憶だけが強調されて頭の中には残されているようです。

また、この記事を書くために自分の断酒記事を読み返してみると、ほとんど今の考え方と変わっていないことが良く分かりました。
3年程度ではヒトは変わらないということなのでしょう。

断酒を続ける方法を探してこの記事にただりついた方には残念なお知らせかもしれませんが、3年経っても未だに飲酒欲求はあります

飲みたいなあと思うことは、残念ながらあります。
もう、これは避けられないのでしょう。
アルコールは薬物で毒物で常習性のある麻薬です。
薬で繰り返し逮捕される薬物依存者と症状は全く同じです。

でも、ふだんの生活をしている中では飲酒欲求はだいぶ減りました。

これはおそらく、生活習慣が変わったからだと思います。
飲み会には参加しますが、ワタシは「飲まない人」で定着しました。
初対面の人にも「ワタシは飲みません」と最初に宣言するので、お酌されることもありません。
早寝早起きもすっかり定着しましたので、晩酌という悪習もなくなりました。

断酒は新しい習慣です。
その習慣が身につくと飲酒欲求を減らすことができます。
むしろ、飲酒欲求の起きない生活習慣に変えたと言えるかもしれません。

では、どんな時に飲酒欲求がおこるかというと、テレビです。

これは本当に最悪だと思います。
テレビを見る習慣も断酒を始めて少なくなりましたが、夜の気になるニュースなどをたまたま見ている合間に、ビールのCMが流れてきます。

彼らは商品を売るために魅力的にCMを作っていて、これが脳に直接働きかけます。
これは一種の洗脳です。
ノーガードで画面を見ていて突然映し出されるアルコールのテレビCMは、ほとんど暴力としか思えません。

田代まさしが必死に薬物依存から立ち直ろうとしているときに、テレビで覚せい剤のCMを流すようなものです。

なので、テレビはCMのないNHKが良いです。
ドラマや映画はネットフリックスが良いです。
ただ、その中でも飲むシーンは出てきます。

飲酒欲求を乗り越えるためには

テレビで流れるアルコールのCMを前にして、飲むか・飲まないか。

二者択一。

人生の分かれ道です。
大げさではありません。
毎日が小さな選択の連続なのです。

今、飲むか、飲まないか。

人生とは、つまりあなたの一生は、日々下されるいくつもの小さな決定できている。
大きな選択、人生を変える選択は、その時点まで重ねてきた小さな選択があってこそできるものなのではないだろうか。
結局のところ、小さな選択の総体的な価値が大きな選択を決め、残りの人生に影響を与えるのである。
メンタルタフネスを手に入れる第一の秘訣は、シンプルに聞こえるかもしれないが、選択には力があり、その力が私たちの人生を決める可能性があると認識して、それを受け入れることである。

「無敵の心」のつくりかた( p66-67)

どんな未来になるのかは、実は、これからやろうとしている「自分の小さな選択の積み重ねの結果」なのである。

数年前に読んだ本の一節です。
当時これを読んで「そうか!」と衝撃を受け手帳にメモしていました。
断酒を継続している中でこの手帳にメモしていた言葉に改めて気が付いたのです。

飲んで辛くて辛くて仕方のない毎日を作ったのは、毎日毎日何も考えずに飲んでいた結果なのだと。
飲まなくなって平和な日々を送れるように今なったのは、毎日毎日「飲まない」という選択をし続けた結果なのだと。

今の自分の姿は、毎日の小さな選択の積み重ねが大きな塊になった姿(総体的な価値)なのです。
ある時に振り返ってみるとずいぶん遠くまで来たんだなと感じるけれども、今の自分は過去の自分の「選択の積み重ねの結果」なのです。
自分が望む望まないに関わらず、今の自分は過去の自分が選んだ結果。
だから、未来の自分は、今の自分が選択できるということなのです。

「飲む」ということを選択すればどうなるのか。それは散々やってきたことだから、どんな結果になるのかはすぐに分かる。
ならば、当然「飲まない」ということを選択すべき。
では、飲まないという選択にはどんな未来が待っていて、それは自分にとってどんな価値があるのか。

断酒の秘訣のひとつは、どんな未来を自分が望んでいるのかを明確にイメージすることだと思います。

迷ったときほど遠くを見よ。近くを見れば見るほど船酔いする。

孫正義:2010.6.25「新30年ビジョン」より
動画:新30年ビジョン

どんな未来が待っているのか分からない方には、孫正義さんのプレゼン動画を見てほしいです。
すでに10年前の動画ですが、20年後の未来(当時は30年後の未来)が語られています。
300年後の未来の姿まで語られています。
世界を代表する事業家の考え方が良く分かる貴重なプレゼンです。
具体的な統計データなども使いながら未来の姿を明らかにしていきます。
人生にも通じるヒントがたくさん詰まっています。
あれほどの事業を成し遂げるためにはどんな思いをもって日々取り組んでいるかが良く分かります。

「迷った時ほど遠くを見よ」

飲むか飲まないか。
小さなコップを目の前にして、もし迷うことがあるならば、その時は遠くの30年先の未来の自分の姿を見てみるのです。
近くのコップを見つめていては、酔っぱらうだけなのです。

  • 30年後、飲み続づけて病院のベット上で苦しむ惨めな自分の姿か。
  • 30年後、アルコールの呪縛から逃れて元気に好きなことやりたいことをやっている姿か。

素晴らしい未来が待っていると信じることができれば、今の選択も容易になります。
その素晴らしい未来を迎えるときに自分はどうなっていたいのか。

30年後の自分はどうなっていたいのか。

30年なんてあっという間です。
人生は短い。

酒なんか飲まずに、楽しく生きたい。

心が変われば態度が変わる。
態度が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。

野村克也

野球を通じて人生を極めた天才のお言葉が心に沁みる1111日。

ワタシは断酒で人生が変わりました。

  • この記事を書いた人

バード風見

ヨワイアラフォーを越えたabove40 アバフォーおじさん。 何でもやってみないと気がすまず、あっちフラフラこっちフラフラと散漫な日々。 一生の趣味を見つけるべく今日も全力妄想中。 健康で文化的な最低限の人間生活と健康なカラダを取り戻すために 断酒、はじめました (。・_・。)ノ

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