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散漫ライフ

断酒・飲まない生活

断酒600日に思うこと

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たまたま77歳同志のふたりの社長対談に同席しました。

一方の社長は酒以外の趣味を55歳の時に見つけようと趣味を探し始めたという。
身の回りをみると、酒以外に趣味のない者が多く、たいていは肝硬変になって若くして死ぬ。
肉体労働で体を酷使しその癒しの晩酌が祟って若くして死ぬ。
そんな姿を見て酒を辞めた。
55歳までは必至で働いたという。50代までに稼がないと金は貯まらないと考えて働いたという。
そうして一財産を築いたらあとは趣味を楽しむ人生を送りたいと考えていたとのこと。
こちらの社長の立ち振る舞いは華麗で優雅だ。
現在の趣味は社交ダンス。
社交ダンスは姿勢が大事。
リズムも大事。
下手くそには女性も「今疲れているから」と断るらしい。
にわかに社交ダンスを始めても下手くそには踊る相手もいないのである。
社交ダンスをマスターするには、ステップだけでも2~3年かかるものらしい。
社交ダンスのポーズをとり胸を張って背筋の伸ばした社長の姿は50代にしか見えない。
いきいきと若々しい姿は、やはり一夜にしてはできないのだと感じる。
今もなお、足腰が弱った時のために別の趣味を探しているという。

もう一方の社長もは酒が大好きなデブ社長。
酒とツマミでブクブク太っている。
話と言えば昔の自慢話ばかり。
高度成長・バブル時代と無能でも誰でも稼げた時代の手柄話ばかり。
それらはコンプライアンス重視の今の時代にはとても適応できそうにない話ばかり。
こちらの社長はいつも片足を引きずって歩いている。
先日も10回ほどつまづいたという。
車に乗るのもやっとの思い。
特に体が固い。
一度畳に座ると立つのに一苦労。
脳梗塞もあり足がしびれるらしい。
このあとも検査入院が控えており、手術も予定されているらしい。
口だけは達者で、社交ダンスのポーズを軽快にやってみせる社長に対して「阿波踊りか?」とバカにする。
そんなデブ社長も、最近、大便後に自分で拭くことができなくなった
それを契機に趣味の酒とたばこを辞めた。

この2人の人生。
現在の2人の姿。
何がこんなに大きな差となったのでしょうか。
ワタシは酒だけではないと思うのです。
酒は豊かな人生に不要であることは当然と思うのですが、それ以外に「未来への想像力」に大きな違いがあると感じます。

「20年後どんな自分でありたいか」

若き日の社交ダンス社長は、周りの人々の人生を冷静な目で眺めていた。
人生の先輩たちの身近な姿を客観的に観察していた。
そして想像したのである。
「自分は将来どんな人と同じような人生を歩むべきか」
そんなあるべき姿を20年前に想像し、その通りの自分になるために日々地道に実践した。
20年後の現在、その通りに若々しく人生を謳歌している。

東洋経済に投資家ジムロジャースのこんな話が載っていました。

私はつねに、歴史の流れを踏まえながら、数年先を見るようにしている。
歴史の流れは、先を読む力、とりわけお金がどう動くかという未来を教えてくれる。
成功したければ、将来を予測しなければならない。投資家だけではない。
ミュージシャンであれ、サッカー選手であれ、会社員であれ、どんな世界でも成功したければ先を読むことが重要だ。

社交ダンス社長とデブ社長。
どちらが社長として成功しているのか。

答えは明らかでしょう。
実際、デブ社長は赤字続きで社員も全員辞め、首も回らず、体も固くて本当に振り返ることができないのです。
その上、自分のケツさえもふけないのです。

断酒は大変だ。
続けることも大変だ。
我慢するのは大変だ。

なぜ、そんな大変なことをわざわざするのか。

それは20年後になりたい自分があるから。

断酒600日は約20ヶ月。
今や、「酒を飲むか・飲まないか」という選択の葛藤は、ない。

もはや飲まないのは当たり前で、「20年後のなりたい自分になるために、今、何をすべきか」、今はそれを探して考えています。

酒はもはや不要なのです。

  • この記事を書いた人

バード風見

ヨワイアラフォーを越えたabove40 アバフォーおじさん。 何でもやってみないと気がすまず、あっちフラフラこっちフラフラと散漫な日々。 一生の趣味を見つけるべく今日も全力妄想中。 健康で文化的な最低限の人間生活と健康なカラダを取り戻すために 断酒、はじめました (。・_・。)ノ

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