「高校数学に出てくる式が何の役にたつのか」
そんな疑問を持ったことがある。
こんな勉強なんかして意味があるのかとか。
今思うと、なんと贅沢なことを言っていたのだろうと思う。
あの時もっと勉強をしておけば良かったなんて、歳をとってから思ったりする。
今頃になって英語を勉強しなおしてみようかと思いついたりする。
地学って意外と面白いよあなんて思ったりする。
まったくもって自分勝手である。
「高校数学に出てくる式が何の役にたつのか」
という冒頭の言葉は最近読んだ本にでてきたフレーズである。
「高校数学に出てくる式が何の役にたつのか」
「何故、役に立たなくちゃあいけないのか」
「だいたい、役に立たないものの方が楽しいじゃないか」
「音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない」
「最も役に立たないということが数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です」
「人間だけが役にたたないことを考えるんですからね」
「そもそも、僕たちは何かの役に立っていますか?」森博嗣「冷たい密室と博士たち」より
こんな先生に中学時代高校時代に出会いたかった。
役に立たない方が断然楽しい。
- 海の上でパドルボードを漕げるからといって、何の役に立つのか
- 海をひたすら3キロ泳ぐからといって、何の役に立つのか
- マラソンで20キロ走ったりフルマラソンを走って、何の役に立つのか
- ヨガの修業をひたすらやって、何の役に立つのか
何の役にも立たないけれど、楽しいことは間違いない。
役に立たない方が断然楽しいのである。
たくさんの人が役に立たないことを楽しんでいるのである。
楽しければ、それで良いのである。
何の役にも立たなくたって、イイじゃないか。
そして、もっと楽しんでイイのである。