健康な体を目指し断酒を継続中!

散漫ライフ

やり直しの英語

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ふと、英語を勉強してみようと思っいたちましたた。

酒を辞めて1年が経ちました。
運動をはじめ体重も落ちて健康を取り戻すと、
脳が活性化されるのか、あまったエネルギーが充満しているのか、
中学生に戻ったような気分なのです。
朝の運動と週末の運動とカラダをバリバリ動かせます。
不思議なものでカラダを動かすと脳も動き出すようで、
色々なことに挑戦してみたくなってくるのです。

英語でもやり直してみようか。

まあ、ヒマなのである。

まずはどんな勉強法が今は最先端なのか、調べてみた

筋トレもヨガもランニングも、まずは本を何冊か読んで
考え方の主流をつかむのが最近のワタシのやり方。

筋トレやランニングは研究が進んでいて、
昔ながらの「部活根性論」は、まったく影を潜めています。

筋トレなどは週に3日もやれば良くほどほどにやれば良いというのが研究成果です。
その通りにやり続けていまでは懸垂も5回×5セットできるようになりました。
完全にカラダを下までぶら下げてからの懸垂でスクリクト。
1年前は一回もできないし、体を引き上げられなかったのにこの成果です。
まさに、継続はチカラなのです。

ランニングも週に3日もやれば良く平日はたったの20分で良いのです。
これはあの小出監督のトレーニング方法。
その通りにやってみていると明らかに走る距離とスピードが伸びるのが分かります。

ワタシはこういうゆるい感じで成果がでるやり方が大好きなのです。
ほどほどでそこそこの結果がでるのが大好きなのです。

さて、英語の最新の研究成果はどうでしょうか。

「一生もの」というタイトルの言葉にひかれました。

しかし、ワタシは超文系なので「理系的学習システム」の半分以上は理解不能でした。
そんななかでも以下のようなフレーズが印象的でした。

「英単語3000語で 90%のコミュニケーションが可能」

まじか!
3000語でイイのか!
3000語くらいなら覚えられそうだ。
一日10語覚えても300日で1年かからない。
1年断酒を続けてきた実績もある。
1年酒を断つのはなかなかしんどいし、長い。
それにくらべたら、1日10単語なら、なんとかできそうな気がする。

オックスフォードの英英辞典は3000語で定義されいる

「英単語」「3000語」というキーワードで色々と調べていくと、
オックスフォードに行きつきました。

オックスフォードの英英辞典は、「Oxford3000」という3000語で辞書の見出し語が定義されているらしい。
これは最新の英語研究の成果と言えるでしょう。
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/about/oxford3000

WEBサイトには「えらい先生たちやエキスパートにより厳選された最も重要な3000語」とあります。

オックスフォードの現代英英辞典では
18,500語の見出し語をたったの3000語で全て定義しているという。

3000語さえマスターしていれば辞書レベルの表現ができるということになるでしょう。

ムムム。

英語学習の世界も、だいぶ進化しているぞ。

フフフ。

予想通りだ。

この3000語を覚えれば、英語をマスターできるぞ。

フフフ。

ちなみに現在の英語語彙力はどのくらいなのだろうか?

3000語覚えなおすにしても、すでに知っている単語もあるわけで、
そうした単語を除けばもっと少ない単語を覚えるだけでイイではないか!

コレは我ながらナイスなアイデア!

手抜き優先の考え方がカラダに染みついているので、
そんなことを思いつき明るい未来が見えてきました。

  • 語彙力が1500語なら、あと半分の1500語を覚えればよい!
  • 語彙力が2000語なら、あとたったの1000語覚えれば良い!
  • 語彙力が2500語なら、あと500語だけだし!

さっそく、語彙力を確かめられるWEBサイトでテストしてみました。
http://testyourvocab.com/

おお!3000語超えてる!
やったー!3000語、覚えなくていいんだ!

ん?
あれ?
何か、おかしいぞ。

ワタシは、英語、話せないし、自由に使えないし。
90%のコミュニケーションが可能とは思えない。

なぬ!

はやくも「英単語3000語で 90%のコミュニケーションが可能」ということに疑問が生じてきたのです。

3000語の前に基本の1000語

詰め込み教育世代である自分自身が「暗記」だけでは物事に対応できないことは、
社会に出てから痛いほど経験してきています。
だからこそ、もっと根本的に違う方法を見つけ出す必要があると感じてしまうのです。
そのうえ、手抜き感が満載な方法が良いのです。
「筋トレは10回5セット週2回で充分」
「きつい筋トレは、もう不要です」みたいな感じ。

そんなことを考えているとこんな一節に出会いました。

基本3000語はあらゆる書き言葉の90%を占めている大事な語彙ですが、いちばん基本的な1000語は80%もの貢献度があります。ところが4000語から5000語までの1000語はたったの1%の貢献度しかありません。基本語がどんなに大切か、よく分かると思います。

基本語の1000語という数はだいたい中学の指導要綱が指定している必須単語数と同じですが、中学校を卒業していれば80%は理解できるのかというと、そうは問屋が卸しません。たった1000語の言葉が繰り返し使われているということは、それぞれの語が多彩な意味で使われているということでもあるのです。

ちくま学芸文庫 酒井邦秀著
「快読100万語!ペーパーバックへの道」P.86より

やりました!
1000語に減りました!
手抜き派としては、3分の1に減っただけで十分満足です。

そうした根っこにある意味をじわじわと分かっていくことが必要なのですが、基本語一つ一つの根っこにある意味をすっかり体得するためには、大変な量の英文に触れる必要があります。ところが中学校の教科書ではとても量が足りません。中学校の教科書で習っただけでは1000語の根っこの意味が分からない。

ちくま学芸文庫 酒井邦秀著
「快読100万語!ペーパーバックへの道」P.87より

その通りです。
中学の英語の授業では足りないのです。

学校の指導方法を批判するつもりはありません。
むしろ感謝しているくらいです。
義務教育のおかげで基本的なことがらはすでに知っています。
さらに教育を受け続けることでオジサンになってもいまだに4000語も知っている。(らしい)
NHKで西郷どんを見ても、登場する歴史上の人物はたいてい知っている。
真田丸や織田信長などの歴史小説を楽しんだりできるのも教育のおかげ。
朝運動する習慣も、ラジオ体操や部活の朝練で学んだから苦にもならない。
苦しいマラソン大会や寒い水泳大会も、今ではそのおかげで走れるし泳げる。

学校教育はきっかけを与えてくれますが、
学校での授業の「量」には限りがあるので、その先は自分で続ける必要があるのです。

The Power of Reading という本に、ヒントになる研究が紹介されています。
英語を母語とする子供たちは、100万語を読んで1000語を身に付けるという説です。

中学校の教科書は3年間で総単語数1万語にもならないでしょう。(1/100にすぎない)

触れ方が圧倒的に足りません。すべての基本語が未消化にちがいありません。

1000語を身に付けるには100万語をはるかに超える量を読む必要があるでしょう。(1,000倍読む)

快ちくま学芸文庫 酒井邦秀著
「100万語!ペーパーバックへの道」P.236より

おやおや。

1000語でいいと思ったのもつかの間。
100万語読むことになってしまいました。

ふえとるやんけーーー!!

でも、難しい単語の暗記を1000万語ではなくて、
「1000語未満のやさしい基本語で書かれた本を、100万語分読もう!」ということです。

これならできそう。

1000語未満の本というのは、絵本から始まり、総語数5000語未満の簡単な本。

実際に読むのはこんなに簡単な絵本。

これならグイグイスラスラ読めちゃいそう。

例えば総語数5000語の本なら、200冊。

毎日1冊読んでも1年もかからない。
2日で1冊でも1年半もかからない。

このくらいの優しい本を読むスピードは、
1分間に150語から200語で読むことが目安のようなので、
5000語の本は33分~25分で読むことになります。
2日に1冊のペースなら、毎日16分~12分程度。
人間の集中力は15分と言われているので、このくらいが現実的かもしれない。

毎日15分。
これは、NHKのラジオ英語講座と同じ時間。

そういうことなのだ。

毎日、15分だけでも続けること。

毎日たったの15分で良いのである。

まずは、基本1000語をマスターすることを目標に。
毎日15分。
今日からはじめよう。

  • B!