多読の教科書「快読100万語!ペーパーバックへの道」には、
多読の基本として「辞書は引かない」というのがあります。
「分からない単語は気にせずとばす」
また、「文法書は捨てよ」というのもあります。
これらには半信半疑でしたが、100万語チャレンジ早々に「辞書は不要である」というのを体感しました。
繰り返し出てくるので自然に分かる・身につく
同じようなレベルのたくさんの本を読んでいると
別々の本を読んでいるのに同じ単語が頻繁に出てきます。
また、特に絵本は主題が同じだったりしますので、
使われる単語も自然と似たような場面で使うものが多くなります。
それらが繰り返し繰り返し登場してくるので、
多読を通じて言葉の使い方が自然に身につくのだろうと想像できます。
日本語を覚えるのも同じような方法を知らない間に子供時代にしていたことに気が付きます。
この本は「Oxford owl」の無料eBook level3の本の一場面。
Jim Zooms past Ben.と本文にはあっさり記述されていますが、
絵のインパクトの方が大きいですね。
ZOOMと大きく表示されています。
こちらの本は「Franklin RIDES A BIKE」の一場面。
Franklin’s friends zoomed by his house.
こちらも文章よりは絵の方がzoomの意味を深く物語っています。
これらの場面を見ることで、どんなときにzoomを使うのかが自然と身に付きます。
もはや辞書を引く必要はありません。
文法さえも絵で感じる
次は「The Puppy Who Wanted a Boy」の一場面。
雪の降る玄関先で男の子が言います。
“I’m not alone,”said the boy, “I’ve got a puppy.”
まじめな英語学習者は、この表現にとまどうでしょうか。
I’ve got a puppy.=I have got a puppy.だな
ってことは、これは現在完了形だから。
ってことは、意味は。。。
なんて考えている暇はありません。
会話ならなおさら。
こんな表現は一言、1秒もかからず過ぎ去っていきます。
I’ve got a puppy.
I’ve got a ~
これはもう一発で絵を見いれば覚えます。
ストーリもセットに「絵で感じて」覚えてしまいます。
もう、ここは ”I’m not alone,”said the boy, “I’ve got a puppy.” でしかないのです。
ぜひ、一度読んでほしい物語です。
簡単な日常で使う言葉もイメージ身につく
wagged
この意味がイメージできますか?
日常的に普段目にする場面でも単語だけになるとイメージがとたんにわかなくなります。
イメージがわきやすいでしょう。
もう、wag wag とでてきたら、この絵が浮かんでくるようになります。
ついでに sniff sniff もこの絵と一緒に覚えてしまします。
次は
appendix
これは分かりますか?
「MADELINE」の一節です。
わたしは、この単語は分かりませんでした。
しかし、絵本をすべて読むことでこの単語の意味は分かりました。
もう、辞書は必要ありません。
辞書で覚えてもすぐに忘れてしまいます。
ワタシは、appendix はこちらの女の子の泣き顔の映像とともにカラダにしみこみました。
ぜひ読んでみて下さい。