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散漫ライフ

なぜ英語が話せないのか

更新日:

なぜ英語が話せないのだろうか

英語をもう一度やり直してみようと思って3ヶ月ほどが経ちました。
その間色々と手探りであれやこれやと取り組んでいますが、それほど残りが多くはない人生を有意義に過ごすためにも、無駄な努力を続けるよりはゴールに向かって最短距離で走り抜けたいと考えてしまうのです。
「果たして今やっていることはきちんとゴールに向かっているのだろうか」
そんな疑問がときどきわいてくるのです。

一応人並みに英語の学校教育を日本で受けてきてはいますが、そのためなのか、英語を話せるレベルにはありません。
街角で外国人に道を訪ねられても、指さし確認と、はにかみ笑顔でなんとか乗り越えるだけなのです。
訪日観光客も増えてきているし東京五輪もあるし、外国人と接する機会も増えているのに片言英語ではなんだかさみしい。

なぜ、英語が話せないのだろうか。
(時間をかければ)英語はそこそこ書けるのに、なぜ英語が話せないのだろう。

今一度、なぜ英語が話せないのかを考えてみたいと思います。

瞬間英作文ができないから話せないのだろうか?

英語を話すことができない人が外国人に道を訪ねられたときに感じるのは、思ったことがパッと口から出てこないということでしょう。

あとから落ち着いて考えれば、ああ言えば良かったとかこういう表現もあったなとか思い出してなんとなく残念な気分になります。

だからベストセラーになっているのが「瞬間英作文」ということなのでしょう。

魅力的ですよね、コレ。
なんと言ってもタイトルが魅力的です。

でも私はこの本を買っていません。
立ち読みはしました。
でも、なんか嫌だったんですよね、コレ。

もちろんこの本で開眼して英語を話せるようになった人もいるでしょう。
毎日訓練してペラペラになったひともいるのでしょう。
多くのブログでも紹介されてはいますが、そのブログの筆者たちは英語の日常会話を母国語レベルで話すことができているようには、見えないんですよね。(失礼)

売れているのは別にイイんですが、どうも「暗記」という方法がイマイチなんですよね。
受験を連想するというか。
受験と同じ手法なので、「それに慣れている日本人には売れたということなんだろう」とついつい思ってしまうのです。

私の受験時代には「700選」なるものが定番の本で、たしか、700文すべて覚えたはずです。
「はずです」というのは、700選の例文を今となっては、ひとつも覚えていないからなのです。
たぶん、暗記しました。
でも、今は覚えていません。(キッパリ!サッパリ!)
ひとつも覚えていないのです。というか、ひとつも思い出せない。
日本文を見れば少しくらい思い出すものもあるのかもしれないけれど、本の正確なタイトルも含めて、全く今は思い出せないのです。

「だから暗記はダメなんだ」というつもりはありません。

そんな中でも「700選」で覚えたはずの構文はいくつか頭に残っているからです。
it~to構文とかso~that構文とか、仮定法の形とか。
現在でもこれらが英文に出てきてもにあまり違和感がないのは受験英語の文法の暗記のおかげだと思います。

では、なぜ「700選」の英文を覚えていないのか。

当時を思い出してみると「700選」という本の構造にあるのではないかと思うのです。

たしか、700選は「日本語」と「英語」が左右のページにそれぞれ記載されていた(はずである)。

で、暗記の方法は「日本語を見て英語に直し、英語の例文を記憶する」ということであったと思います。

優秀な人は英語だけ見てそのまま英文を記憶するという方法をとるのかもしれませんが、少なくとも当時のワタシの暗記のしかたは、日本語訳から英語を覚えるという方法でした。

つまり、「日本語をキーにして英語に直す」「日本語をヒントに英語を暗記する」という訓練をしていたのです。

これは、たぶん少なくとも受験英語対策には有効だったと思います。
700選は大学受験予備校によって受験に必須の項目が細大漏らさずリスト化されているので、これさえ暗記しておけば「日本語で書かれた受験問題から暗記した内容を思い出して解答する」には最も効率的であったと考えられるのです。

受験に特化されているけど、応用には不足なのです。(たぶん)
大学を卒業していてる多くの日本人でさえ、ほとんどまともに英語が話せないことがこれを証明しているのではないでしょうか。

瞬間英作文は、この、暗い受験時代の徒労を想像させるので、ワタシは取り組む意欲すらわかないのです。

日本語訳をヒントにして英会話はできるのか

実際の外国人との会話の場面を想像してみると瞬間英作文的な「日本語をキーとする暗記」があまり現実的ではないことが理解しやすいかもしれません。

▼和文英訳英会話
道を訪ねられる→聞き取って日本語に訳す→理解する→道順を想像する→日本語訳をつくる→英作文する→英語を話す

▼瞬間英作文英会話
道を訪ねられる→聞き取って日本語に訳す→理解する→道順を想像する→日本語訳をつくる→暗記した英文を探す→英語を話す

「和文英訳をしながらする英会話」は、時間がかかります。英作文を作っているときに「えーと」「うーんと」となってしまい、つい適当に単語だけ発言したりすることになるのが想像できます。

一方、「瞬間英作文英会話」はスピードという点では訓練によっては「和文英訳英会話」を上回るのでしょうが、致命的な欠点として暗記したものを忘れたり、暗記リストにないものは話せないということがあります。

なので、暗記リストを増やすべく、どんどん、どんどん、瞬間英作文の続編が出ているのです。

暗記地獄なのである。

瞬間英作文的な英会話については「そもそも英語を話せる日本人は瞬間英作文を暗記しているのか?」という素朴な疑問がわいてきます。
瞬間英作文なんて最近の本なのです。
それ以前から日本にいながらにして英語をマスターしてきた人たちは、瞬間英作文のようなものを利用して英語を話せるようになったのでしょうか。

あるいは、「ネイティブのアメリカ人の子供は瞬間英作文を暗記したから英語が話せるのだろうか?」と考えてみても良いかもしれません。

帰国子女や、海外留学生はみんな瞬間英作文を暗記したのだろうか?

受験勉強に慣れていると本質を見誤りがちなところではないでしょうか。

Q.次の理屈は正しいでしょうか。

ネイティブのアメリカ人は瞬間英作文の英文をすべて理解できる。だから、瞬間英作文の英文を覚えればネイティブのアメリカ人のように話すことができる。

この理屈がおかしいことは、すぐ気が付くでしょう。
変ですよね。
なのに、それでも瞬間英作文を覚えることを続けるのは、もっと変ですよね。

「瞬間英作文の英文を覚えればネイティブのアメリカ人のように話すことができる」のところを少し変えてみましょう。

ネイティブのアメリカ人は瞬間英作文の英文をすべて理解できる。だから、瞬間英作文の英文を覚えれば英会話ができる。

これもちょっと変ですよね。

ワタシが思うに正しい表現はこうでしょう。

「瞬間英作文の英文を覚えれば、そこに載っている日本語に対応する範囲に限った英文発話ならできる

英語が話せる人と同じ環境にするということ

英語を自由に扱える「ネイティブのアメリカ人の子供や帰国子女、海外の留学生の人たち(1)」とワタシのような「英語に不自由している人(2)」との違いは何なのでしょうか。

  • 英語の表現を英語として理解している人たち(1)
  • 英語の表現を日本語にしてから日本語としての意味でその表現を理解している人(2)

”What are you doing?”

この英語を聞いたり読んだりした時に、日本語訳が頭に浮かぶワタシが何時間英語を勉強したとしても、「英語でそのまま理解する人たち」に比べたら、その勉強している時間の半分以上は日本語の勉強をしているのと同じことになるのです。

日本語を自分の頭の中から追い出すことができれば、つまり、「ネイティブのアメリカ人の子供や帰国子女、海外の留学生の人たち」とできる限り同じ環境にすることができれば、英語の習得は速まるのではないかと思うのです。

考えてみれば、当たり前のことです。

日本の幼児に英語を学ばせようとする母親が自分の子供にまず行うことは、英語の絵本や英語のDVDを与えることでしょう。
それらには当然日本語なんて書いていません。
機会を見つけてはネイティブの先生に定期的に教わったりさせるでしょう。
まさか日本人の中学校の先生に3歳児を預けるなんて人はいないでしょう。
できる限り早い段階で「生の英語にたくさん触れさせたい」「余裕があれば海外留学もさせてあげたい」と思うのが心情ではないでしょうか。
まさか、我が子に英語を身に付けさせてあげようと、日本語でびっしり書かれた英文法の本をプレゼントするでしょうか?
もしくは、我が子に瞬間英作文の本を与えて暗記させるでしょうか?

みんなどうすれば英語が身付くのか、実は分かっているのです。

いかに、今、世間で行われている大人向けの英語教育が、変か。
気が付かない方がまぬけな感じがしませんか?

なんでこんなことになってしまうのか。

たぶん、幼児向けの学び方をするのが、大人は恥ずかしいのです。

最も良い幼児向け英語教育法を我が子にするのであれば、
それと同じ方法を自分にもやりさえすれば、一番良いのです。

「幼児と同じ」では嫌ならば「ネイティブ教育と同じ環境にする」と言えば少しはかっこいいですか?

あなたの「英語ネイティブ年齢」は何歳ですか?

まずは自分の英語のレベルに真剣に向き合うことがスタートになります。

ちょーおもしろい絵本としておススメの「Frog and Toad」シリーズを読んで、スラスラ読めたら英語ネイティブの3歳~6歳レベルです。要するに幼稚園レベルです。

この本はWEB図書館で無料で読めますのでぜひTRYしてみましょう。
https://openlibrary.org/people/birdkazami/lists/OL125730L/recommend

そこから順番に読んでいって読めなくなるレベルが現在の自分の英語ネイティブ年齢です。
たぶん、ネイティブ年齢が中学生の人はこのブログを読んでいないでしょう。

TOEIC満点や英検1級合格者がネイティブ中学レベルと言われています。
がんばって苦労して暗記して英検やTOEIC専門に受験勉強してやっと合格・高得点取得をしても、中学レベルなんです。
しかも日本ではTOIEC高得点や英検1級を持っていても英語を「しゃべれない」人がたくさんいます。
これは受験テクニックだけで乗り越えてきた弊害なのでしょう。
日本語を介在させたテクニックを磨きさえすれば試験だけならばなんとかなるものなのです。しかし、しゃべれない中学生です。

3歳~6歳の幼稚園レベルではがっかりですか?

しかし、今3歳~6歳レベルならば、正しい方法できちんと5年間英語環境を整えていけば、5年後にネイティブ10歳前後と同様の英語レベルにすることは可能なのです。
つまり、
5年後にはネイティブの10歳と同じレベルで英会話ができ、英語を自由自在に使えるレベルになることは、今からでも大人にも可能なのです。さらに10年も続けたら、英検1級も楽々飛び越えてネイティブ高校生レベルで、もはや大人と変わりません。

なんだか勇気と希望が湧いてきませんか?

5年もかかると考えるか、たった5年と考えるか。
そこでだいぶ結果が変わってくるでしょう。
瞬間英作文のような付け焼刃の日本語キーワードの暗記方法では、何年やっても、せいぜい4歳程度までにしかなれないのです。

どのようにして英語環境を整えるか

日本に居ながらにして徹底的に英語ネイティブ環境をつくることは、インターネットがここまで普及した現在なら簡単です。

それだけに根本的な考え方を間違えないことが肝心です。

まず、自分が「ネイティブ何歳なのか」をきちんと認識することがポイントです。

6歳がTIMEを読むのは無理です。
5歳がBBCニュースを理解するは無理です。
4歳がダニエル・クレイグの007を見て理解するのも無理です。
3歳がFRIENDSを見ても笑えません。

3歳なのにBBCニュースを英語のシャワーといって聞き流しても、ほとんど無駄なのです。

例えば、「grammer in use」という定評のある英語文法書のベストセラーがあります。
これは全編英語です。
日本語は一切書いてありません。
わたしも持っています。
少しだけ読んでいます。
しかし、なかなか先に進みません。
この本、日本でも売れていますが、途中で挫折する人もきっと多いと思います。

なぜか。

それは、レベルが合っていないからです。

この「grammer in use」は初級・中級・上級と3つのレベルに分かれています。
とても親切なレベル分けです。
で、きっと多くの人が選んでいるのが「中級」です。
amazonの書評星の数も「中級」が一番多いです。
まあ、全編英語の本を選ぶからには英語に多少自身のある人なんでしょう。
ワタシはアマゾンの書評を読んで、「中級なら長く使える」というセコイ理由で中級を選びました。

しかし、この中級はCEFRレベルが「B1~B2」です。
このレベル。かなり高いレベルです。
amazonで書評を書いている人がこのレベルとはとても思えません。

https://cambridgecentre.jp/exams/cefr/

さて。自分のCEFRレベルはどのくらいでしょうか。
このCEFRが曲者で、一覧表に英検のレベルがいい加減に併記されているので、どうしても上の方に自己評価しがちです。

実は、日本人の英語習得レベルは大半が「A0~A1」レベルとも言われています。
当然ですよね、大学を出ても英語を話せない人ばかりなのですから。

ちなみに「grammer in use」の「初級」は「A1~B1」レベル。
B1が入っているので初級とはいえ、やはりレベルは高めです。

初級と中級にどのくらいレベルに差があるのか実際に本屋で見てみようと新宿の紀伊国屋洋書専門店に行ってみてきました。初級の内容は基本事項の振り返りで辞書なしで読み進められるレベルで「これなら行けるかな」というレベルでした。

その時にとなりに並んでいた本に目が留まりました。

「English Vocabulary in use」
レベルはA1~A2で中身は文法ではなく基本語彙と基本フレーズがまとまっています。

この本で特に良いなと思ったのは以下のような点

  • have,go,make,get等の基本動詞の使い分けが豊富な例文とともに解説されている
  • 絵や写真が多く単語もイメージしやすい
  • とにかく例文が多くネイティブの日常の会話を中心に掲載している
  • 収録語彙は1,250語で完全にマスターすれば日常会話には十分なレベル

CEFRレベルもA1~A2と背伸びをしないワタシのネイティブ年齢とほぼ同じ程度かな。
即購入しました。

 

このように本を選ぶときは、辞書なしで読み進められる程度の本で「大量の例文を読むことができる」という観点で身の回りの書籍を用意すると良いでしょう。

コツは、「少し下のレベルのものを選ぶ」です。
amazonなどで実物をみることができなくても、少し下のレベルを選んでおけば大丈夫です。

ワタシの英語環境のアイデア

  • English Vocabulary in use(基本語彙・基本用法)
    入門編のA1~A2レベル(もちろん英語のみ)
  • grammer in use(文法書)
    近々初級を買いたい
  • Longman Basic English Dictinary(英英辞典)
    12,000語レベルの初級英英辞典。字がでかいのが見やすくて良い。ちなみに中古で激安のものを買いました。
  • NHK WORLD
    amazon fire tv で無料、webでも無料で見られる。TVでニュースを聞き流ししたり昼休みにwebで見たりしていますが実は医療特集や旅番組の英語が分かりやすくて楽しくておすすめです。
  • BBC LEARNING ENGLISH
    イギリス公共放送BBCがつくる無料のweb英語講座。解説まで英語の英会話講座があります。レベル分けされたコースがあるので、当然入門編からスタート。webで海外留学を体験できます。
  • Japan times alpha
    記事がレベル分けされているので初級を中心に読むと良い。初級向けの英語用例講座も良い。もちろん英語による解説。300円/1週
  • ラジオ英会話
    日本語多いけど、大西先生・クリス・ローザさんの「ネイティブ会話」が楽しい。ネイティブの考え方・語感イメージが新感覚で学べます。このネイティブの感覚をつかむというところがとても良いです。通勤時に何度も繰り返し聞いています。486円/月1冊/講座視聴は無料
  • 英語絵本の多読:無料web図書館と近場の図書館で無料
  • 毎日の英語日記:無料

まだまだ英語環境を整えることは工夫しだいでできそうです。

そこそこ楽しみながら無理せずのんびり3歳児からはじめますよ。

  • B!